おいしいコーヒー豆選びの第1歩。コーヒー豆の2大品種とは?

豆を知らなければ、おいしいコーヒーは作れない。

おいしいコーヒーのもとの姿は、コーヒー豆。

まずはコーヒー豆を知ることが、最高の一杯を作る第一歩。

品種や味わいを左右する品種について解説していきます。

コーヒー豆、2大品種の違いとは?


コーヒーの品種は大きく分けて「アラビカ種」と「カネフォラ種」の2つに分けられます。

コーヒー業界では「カネフォラ種」を「ロブスタ(強い)種」と呼び、

エチオピア原産の「アラビカ種」は、病気や害虫、乾燥、霜に弱く、栽培が難しい品種です。

世界の流通量の70%を占める「アラビカ種」には、実はさまざまな品種があり、味わいも様々。

なぜ様々な品種が生まれたかというと、栽培していく中で品種改良を加えたり、突然変異などを利用して遺伝特性の優れたものを選んでいったことで、多くの品種が生まれていきました。

世界各地にさまざまな品種の木が植えられており、その品種ごとに味の傾向も異なるため、「おいしいコーヒー豆選び」の1つの基準となります。

実は「アラビカ種」と「ロブスタ種」というのは、コーヒーの「原種」。
その下に「品種」があり、さらにその下に「銘柄」があります。

「お米」に例えてみると、わかりやすいかと思います。

まず「ジャポニカ米」と「インディカ米」という2つの「原種」があります。
その下に「こしひかり」「ササニシキ」という「品種」があります。
さらにその下に、「ひとめぼれ」「魚沼産こしひかり」といった「銘柄」があります。

コーヒー豆の品種について少し知っておくと、おいしいコーヒー豆選びが少し楽しくなってくるかもしれません。

それでは、2大品種の特徴を大まかに見てみましょう。

アラビカ種(ARABICA)

個性豊かな多数の品種が派生 アラビカ種は、世界各地で栽培され、高品質なレギュラーコーヒーとして提供されています。
高温多湿に弱く、霜や乾燥にも弱いため、低地での栽培には適さず、高地で栽培されています。
主に、ブラジル・コロンビア・エチオピア・メキシコ・グアテマラ・タンザニア等で栽培されています。それぞれの味、香味の異なる、個性豊かな多くの品種が存在しています。

エベレストコーヒーは、もちろんこの「アラビカ種」です。

ロブスタ種(ROBUSUTA)

インスタントコーヒーの主原料
成長が早く、病気にも強いのがロブスタ種。味としては酸が少なく、香味ではアラビカ種に劣りますが、成長が早いこと、果実が多く実ることから「インスタントコーヒー」などの原料に多く利用されています。

ロブスタ種はコンゴが原産です。成長の早さと、病気や害虫に強い品種なので、「アラビカ種」の栽培が出来ない地域でも栽培することが可能で、主にベトナム・インドネシア・ウガンダ・ガーナなどの東南アジア地域でロブスタ種が栽培されています。

成長が早く、病気にも強く、実る果実が多いのですが、酸が少なく、泥臭い風味が特徴的で、香味としては「アラビカ種」に及びません。そのため、インスタントコーヒーや缶コーヒー、安価なレギュラーコーヒーのブレンド用として利用されることの多い品種です。

アラビカ種から派生した主な5品種

ティピカ種(TYPICA)

ブルボン種とともに、アラビカ種の2大品種の1つとして知られる「ティピカ種」は、豆の形状が細長く、クリーンでフローラルのやわらかい香りと、柑橘系の明るい酸が特徴。1960年代ごろまではコロンビアのほとんどの農園では、この「ティピカ種」が生産されていました。しかし樹高が高く栽培しづらいこと、病気や虫に弱いことから、生産性の高い品種が栽培されるようになり、流通量の減っている品種です。最近では高級品としての需要が高まってきたことで再注目されている品種でもあります。

ブルボン種(BOURBON)

アラビカ在来品種の1つで、1715年にイエメンからブルボン(ユニオン島)に持ち込まれて「ティピカ種」の突然変異したことで生まれたのが「ブルボン種」。アラビカ種の2大品種と言えば「ティピカ種」と、この「ブルボン種」です。豆はやや小さめで、味は甘みがあり、重厚な香味で華やかな酸があり、濃厚なコクを持っています。ケニア等の高品位の豆に見られます。

1970年ごろまではブラジルの主力商品として栽培されていましたが、病気や害虫に弱く、2年に1度しか収穫できない隔年生産の上、粒が小さいということから、他の生産性が高い品種を栽培する農園が増え、今では希少種となっています。

コーヒーの実が熟した色といえば「赤」ですが、ブルボン種の中には「黄色く」熟す「イエローブルボン種」という品種があり、ブルボン種の中でもより甘みの強い品種となります。珈琲にこだわりのあるカフェに行った際にメニューを見ると「イエローブルボン」というメニューを見かけることもあります。

カツーラ種(CATURRA)

「カトゥーラ種」とも呼ばれる「カツーラ種」は「ブルボン種」の突然変異種です。標高の高い産地では明るい酸とコクが出るが、在来種に比べると酸味は単調になりがち。強い苦味が特徴の品種です。豆の大きさは「ブルボン種」と同様に小さめ。病気や害虫に強く樹高も低めで栽培しやすいので広い地域で栽培されています。

ムンドボーノ種

「ブルボン種」と「ティピカ種」の交配で出来たブラジルを代表する品種です。病気や虫に強く、環境に適応し、酸味、甘み、苦味のバランスが良いため広く栽培されている。樹高が3メートルを越えるため機械収穫には向きません。

ゲイシャ種

生産性が低いために、幻の品種と言われ、非常に貴重な品種。香りが強く、さわやかな酸味が特徴。エチオピアの「ティピカ種」と並んで古い品種でありながらも、長い間、市場には出まわらなかったため、近年、パナマでの栽培で再度注目された際には、個性的な味わいが世界からの注目を集めている。スターバックスでは2014年に、期間限定、数量限定で史上最高額の「1杯2000円のコーヒー」として取り扱い、話題のコーヒーとなりました。

病気(サビ病)に強い3品種

ハイブリッドティモール種

自然変異した「ロブスタ種」と「アラビカ種」が自然交配したことで生まれたのが「ハイブリッドティモール種」。1890年、東ティモールでサビ病が発生し、栽培していた主な品種はほぼ全滅。しかし、この「ハイブリッドティモール種」は病気(サビ病)に強く生き残っていました。

カティモール種

上でも記載した「ブルボン種」の突然変異で生まれた「カツーラ種」とハイブリッドティモール種の交配で生まれたのが「カティモール種」。病気には強く、収穫量も非常に多いので、農家としては非常にありがたいのですが、味や風味は他の品種に劣ってしまいます。

バリエダコロンビア種

こちらも「カティモール種」と同様に、「カツーラ種」とハイブリッドティモール種の交配で生まれた病気(サビ病)に強い品種。他の交配種に比べると、品質は良いですが、とはいっても味・風味は中レベル。

現在コロンビアで生産されるコーヒー豆は、ほとんどがこの「バリエダコロンビア種」です。

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